1. 内部不正はなぜ見抜きにくい?

  • アクセスは正規ユーザーによるもの
  • 通常業務に紛れてデータを持ち出す
  • ツールやサービスを悪用される(例:OneDrive共有、Teams転送)

つまり、「明確なアラート」が出ないケースがほとんどです。

2. Microsoft 365で取得できる主なログ

  1. 監査ログ
    対象システム:SharePoint / OneDrive / Exchange / Teams
    特徴:ファイル操作、共有、メール送信、チャット送信など
  2. サインインログ
    対象システム:Entra ID(旧Azure AD)
    特徴:ログイン成功/失敗、リスクベース判定
  3. Defender for Cloud Apps
    対象システム:各種SaaS利用・異常検知
    特徴:転送・アップロード・外部共有の検知

3. こんな行動に要注意!内部不正の兆候パターン

  1. 情報持ち出し
    ・OneDriveで大量ファイルを外部共有 → 監査ログ(OneDriveの共有操作)
    ・SharePointからzipファイルを短時間で大量DL → ダウンロードイベント + アクセス頻度
  2. なりすまし・不正利用
    ・深夜や休日の海外IPからのログイン → サインインログ(IP × 時間 × 国)
    ・普段使わない端末・ブラウザからアクセス → サインインログ(クライアントアプリ情報)
  3. 異常なふるまい
    ・Teamsで外部ユーザーにファイル送信 → 監査ログ(Teamsファイル共有)
    ・Exchangeで一括転送ルールを設定 → 監査ログ(受信ルール設定)
  4. 退職者リスク
    ・最終出社前に異常なファイルDL・メール送信が集中 → 監査ログ + ユーザー属性連携

4. Colorkrew Securityなら、内部不正の兆候を分析から可視化・報告まで一貫サポート

Colorkrew Securityでは、Microsoft 365環境に対して以下のようなサービスを提供しています。

  • 監査ログの検索及び保管
  • Microsoft 365ログを活用した不正兆候の可視化
  • 退職予定者のハイリスクユーザーの監視支援
  • アラートのセキュリティ監視(24H365D)

5. まとめ:内部不正対策は“ログ活用”から始まる

  • 不正は正規ユーザーから始まる
    → ログインやファイル操作をチェックするしかない
  • Microsoft 365には十分なログがある
    → 監査ログ+サインインログの活用が肝
  • Colorkrewが運用を全てサポート
    → ログ取得・分析・監視までまとめて提供可能

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