Orca Securityとは?エージェントレスで実現する次世代クラウドセキュリティ

- Orca Security
- クラウドセキュリティ
- エージェントレス
- CNAPP
- クラウド運用管理
- 攻撃パス分析
Orca Securityとは?
Orca Securityは、パブリッククラウド向けに設計された次世代のクラウドネイティブアプリケーション保護プラットフォーム(CNAPP)です。
従来のセキュリティツールとは一線を画す「エージェントレス」アプローチにより、クラウド全体の包括的な可視性とセキュリティ管理を実現します。
従来のクラウドセキュリティの課題
クラウド環境のセキュリティ管理には、以下のような課題があります:
- 複雑なエージェント管理: 各インスタンスへのエージェント導入・更新・管理
- ツールの分散: 脆弱性管理、設定チェック、監視など複数ツールの個別運用
- 可視性の欠如: クラウド全体のセキュリティ状況を統合的に把握できない
- アラート疲れ: 大量のアラートによる重要な脅威の見落とし
- 対応の遅延: リスクの優先順位が不明確で効率的な対応ができない
Orcaは、これらすべての課題を解決する包括的なソリューションを提供します。
Orcaの革新的な特徴
1. エージェントレス・アーキテクチャ
解決する課題: エージェント管理の運用負荷とセキュリティホール
従来のセキュリティツールでは、保護対象の各サーバーやコンテナにエージェントをインストールする必要がありました。
これにより以下の問題が発生していました:
- エージェントのインストール・更新作業
- エージェント未導入システムのセキュリティホール
- パフォーマンスへの影響
- ライセンス管理の複雑さ
Orcaのメリット:
- クラウドプロバイダーのAPIを通じた包括的なスキャン
- 新しいリソースも自動的に監視対象に
- システムリソースへの影響ゼロ
- 運用工数の大幅削減
2. 攻撃パス分析
解決する課題: 複雑化するクラウド環境での脅威の全体像把握困難
現代のクラウド環境では、攻撃者は単一の脆弱性ではなく、複数の弱点を組み合わせて攻撃を行います。
従来のツールでは個々の脆弱性は検知できても、それらがどのように組み合わされて重要な資産への攻撃パスとなるかを把握できませんでした。
Orcaのメリット:
- クラウンジュエル(重要資産)への攻撃パスを可視化
- 横移動、権限昇格の可能性を分析
- 攻撃チェーン全体を理解した効果的な対策立案
- セキュリティ投資の優先順位を明確化
3. AI統合による迅速なインシデント対応
解決する課題: セキュリティインシデント対応の属人化と時間のかかる調査
セキュリティインシデントが発生した際、経験豊富なエンジニアによる手動調査に依存していると、対応時間が長期化し、被害が拡大するリスクがあります。
Orcaのメリット:
- ChatGPT統合による迅速な脅威分析
- 修正手順の自動生成
- 平均対応時間(MTTR)の大幅短縮
- 専門知識が少ないメンバーでも効果的な対応が可能
4. 包括的な資産インベントリ
解決する課題: クラウド資産の全体把握不足によるセキュリティ管理の抜け漏れ
マルチクラウド環境では、どこにどのような資産があるかを正確に把握することが困難です。
把握できていない資産は適切なセキュリティ管理ができず、攻撃の入り口となるリスクがあります。
Orcaのメリット:
- すべてのクラウド資産の自動発見・分類
- OS、ソフトウェア、アプリケーションの詳細情報
- ストレージ、ネットワーク設定の包括的な可視化
- Shadow IT(IT部門が把握していない資産)の発見
5. リスクの適切な優先順位付け
解決する課題: 膨大なセキュリティアラートから重要なものを見極められない
従来のセキュリティツールは、発見した脆弱性や設定不備をすべて同等に扱いがちでした。
その結果、セキュリティチームは本当に重要なリスクを見落としたり、優先度の低い問題に時間を費やしたりしていました。
Orcaのメリット:
- 影響スコアに基づく科学的な優先順位付け
- 最も重要な1%のリスクに集中
- ビジネスへの実際の影響度を考慮した判断
- 効率的なセキュリティ投資とリソース配分
6. 高度なクラウド脅威検出
解決する課題: クラウド特有の攻撃手法への対応不足
オンプレミス環境とは異なるクラウド特有の攻撃パターン(IAM権限の悪用、クラウドサービスの設定不備を狙った攻撃など)に対して、従来のセキュリティツールでは十分な検知ができませんでした。
Orcaのメリット:
- クラウドネイティブな脅威検知
- ユーザー行動の異常検知
- 悪意のある活動のリアルタイム監視
- フォレンジック分析のための詳細ログ保存
7. Shift Left:開発段階でのセキュリティ強化
解決する課題: 本番環境でのセキュリティ問題発見による高い修正コスト
従来は本番環境でセキュリティ問題が発見されてから対応していましたが、この段階での修正は時間とコストが膨大になります。
Orcaのメリット:
- 本番リスクを元のソースコードまで追跡
- 問題のある具体的なコード行を特定
- 開発段階での早期修正によるコスト削減
- セキュリティと開発チームの連携強化
8. セキュリティスコアによる継続的改善
解決する課題: セキュリティ状況の客観的評価と改善進捗の可視化困難
「セキュリティが向上しているか」を客観的に評価することは困難で、経営層への報告や改善活動の成果を示すことができませんでした。
Orcaのメリット:
- 日次更新されるセキュリティスコア
- 5つのカテゴリーでの詳細評価
- 改善活動の効果を数値で確認
- 経営層への明確な報告資料
9. API セキュリティの包括管理
解決する課題: 急増するAPIのセキュリティ管理が追い付かない
マイクロサービス化により API の数が爆発的に増加していますが、すべての API を把握し、適切にセキュリティ設定を行うことは困難です。
Orcaのメリット:
- 管理・未管理APIの完全なインベントリ
- API設定不備の自動検知
- リスクのあるAPI変更の即座の通知
- API セキュリティの継続的な監視
10. 包括的なコンプライアンス対応
解決する課題: 複数の規制フレームワークへの対応工数増大
サービスによってはGDPR、SOX法、PCI DSS など複数の規制に対応する必要がありますが、それぞれに個別の対応を行うのは非効率的です。
Orcaのメリット:
- 100以上のコンプライアンスフレームワークに対応
- 複数クラウドプラットフォーム対応
- 即座に100%カバレッジを実現
- 最重要なコンプライアンスギャップの優先表示
まとめ:Orcaで実現するクラウドセキュリティの未来
Orca Security は、従来のクラウドセキュリティ管理の課題を根本的に解決する革新的なプラットフォームです。
エージェントレス・アーキテクチャ、AI統合、攻撃パス分析などの先進技術により、以下を実現します:
- 運用負荷の大幅削減: エージェント管理やツール統合の煩雑さから解放
- セキュリティ効果の最大化: 重要なリスクに集中した効率的な対策
- 可視性の完全確保: クラウド全体の包括的なセキュリティ状況把握
- 迅速なインシデント対応: AI支援による平均対応時間の短縮
- 継続的な改善: データドリブンなセキュリティ向上活動
Colorkrew Security では、Orca Security の導入および運用支援を行っています。
マルチクラウド環境のセキュリティ管理に課題を感じている企業様、より効率的で効果的なセキュリティ運用を実現したいとお考えの方は、ぜひご相談ください。
Orca Security により、クラウドセキュリティ運用の常識を変え、ビジネスの成長を支える強固なセキュリティ基盤を構築しましょう。