特にマルチベンダー環境で複数のセキュリティ製品を導入している企業ほど、こうした悩みは深刻ですよね。
今回は、SIEMとXDRの違いをわかりやすく解説しつつ、それぞれの使い分けや導入時のポイント、さらに実際の運用で陥りやすい落とし穴にも触れながら、最適な選択をサポートする内容をお届けします!

そもそも、SIEMとXDRって何?

◆ SIEM(Security Information and Event Management)

SIEMは、各セキュリティ製品からのログを一元的に収集・分析するプラットフォームです。
複数のログを時系列で突き合わせることで、通常の監視だけでは気づきにくい相関関係を見つけ出し、脅威を検出します。

代表的な特徴:

  • ログを中心に、広範なデータを扱える

  • 既存のさまざまな製品と連携しやすい

  • カスタマイズ性が高く、柔軟なルール設定が可能

つまり、「大規模で複雑な環境に強い」のがSIEMの特徴です。

◆ XDR(Extended Detection and Response)

XDRは、SIEMよりも実践的で即応性の高い次世代型プラットフォームです。
エンドポイント、ネットワーク、クラウドなど、複数のレイヤーにわたって連携し、脅威の検出から対処までを一気通貫でサポートします。

代表的な特徴:

  • 製品群が統合されているため、運用がシンプル

  • 分析と対応を自動化しやすい

  • ベンダー提供の知見やルールが組み込まれている

「シンプルに、素早く対応したい」という企業にはXDRが適しています。

マルチベンダー環境では、何を基準に選べばいい?

マルチベンダー環境では、SIEMとXDRの選定がより重要になってきます。
どちらにも強みはありますが、ポイントは「自社の製品構成や体制にどれだけマッチするか」です。

◉ SIEMが向いているケース

  • 複数の異なるベンダー製品をすでに導入している

  • 独自の検知ルールを作りたい

  • 自社でセキュリティの分析基盤を持ちたい(もしくは持っている)

こんな企業にはSIEMの柔軟性がメリットになります。

◉ XDRが向いているケース

同一ベンダーの製品群を導入している(例:Microsoft, Palo Alto, Trend Microなど)

  • SOCの運用負荷を減らしたい

  • 脅威の可視化・対応をすぐに始めたい

素早く、簡単に導入・運用をスタートさせたい企業にはXDRがぴったり。

実際の運用でよくある“つまずきポイント”

どちらを選ぶにしても、運用フェーズでの悩みは尽きません。以下、実際によくあるケースをご紹介します。

「導入したけど、アラートだらけで疲弊している」

→ SIEMでもXDRでも、チューニングやアラートの設計は超重要。初期設定だけでは本当の運用は回りません。

「社内に解析できる人がいない」

→ 特にSIEMは、運用ノウハウがないと真価を発揮できません。外部のSOCサービスをうまく使うのが現実的です。

「複数製品のログがうまく統合されない」

→ マルチベンダー環境でSIEMを使う場合、連携の難易度が高くなる傾向があります。事前の設計がカギ。

Colorkrew Securityが支援できること

SIEMもXDRも、それぞれに強みがありますが、最大の課題は「導入してからの運用」です。
Colorkrew Securityでは、導入後も安心して活用いただけるよう、以下のような支援を行っています。

マルチベンダー環境でのログ連携設計

複数のセキュリティ製品を導入している環境でも、ログの一元化や相関分析ができるように、最適なログ連携設計をサポートします。

専門アナリストによる24時間の監視・初動対応

自社内ではカバーしきれない深夜・休日の対応も含めて、24時間365日の体制で監視と初動対応を提供します。

アラート分析の精度向上やチューニング支援

運用フェーズに入った後のチューニング支援や、アラートの取捨選択、レポート精度の向上などもお任せください。

このように、SIEMの提供から実際のSOC運用までをワンストップで支援できるのが、Colorkrew Securityの強みです。
「SIEMを入れても使いこなせる自信がない」「専門人材が足りない」――そんな企業様こそ、ぜひ一度ご相談いただければと思います。

まとめ:ツール選びよりも、“使いこなせるか”が勝負

SIEMかXDRか。どちらが正解かは、自社のセキュリティ体制や運用リソースによって変わります。
でも、どちらを選んでも「うまく使いこなせなければ意味がない」のは共通しています。

特にマルチベンダー環境では、運用の複雑さ=リスクに直結します。
もし、「今の体制で回しきれていない」「今後どうすればいいかわからない」そんなお悩みがあれば、私たちに気軽にご相談ください。